レイトレ合宿4!?に行ってきました
8月27~28日にあったレイトレ合宿4!?に行ってきました。
今年の開催地はなんと八丈島。
交通機関は船か飛行機の2通り。せっかくだからと船で行って飛行機で帰るという予定に。
しかしいざ開催日が近づいてみるとなんと台風が接近中。例の迷走していた台風10号。
飛行機はもしかすると28日の午後の便は飛ばないかもしれない、つまり帰ってこられないかもしれないという状態で、 こういう時は宿はキャンセル料がかからないらしいので無理そうならキャンセルOKということに。
しかし船は前日の22:30に出港なので、船組は一足先に覚悟完了して出発。
条件付運航という天候の都合で運航中止もある、というハンコを押された切符で出港。
出港後に食堂で落ち合ったところ、なんとうしおさんが私のすぐ下の席だったことが判明。 えらくファンシーなスマホケースを使っている人がいるなあと思っていた方でした。
そのあと3人で食堂が終わるまでまったりして、デッキを眺めた後にqさんの特等という豪華な個室を見せてもらってその日は解散。
あとは寝ていれば着く…と思いきや意外と揺れが大きくて断続的に目がさめる。 普段からそうなのか台風が近いからなのかは知らないけれど外洋をちょっと甘く見ていた(笑
とはいえいつの間にか時間は経って予定より少し遅れて9:00頃に八丈島に到着。
宿泊先のシーピロスは到着した底土港からすぐ近く。
ちなみに飛行機組はとっくに到着済み。
セミナーは夕方からなのでそれまでは自由時間という名の観光。 レンタカー、カート(!)、その他に分かれてそれぞれの場所へ。
ビビビビーチ!ホテルの目の前の砂浜はこんな感じ。 ちなみに人工の砂浜だそう。右に写っている黄色い船は乗ってきた船。
今まであまり天候に恵まれなかったレイトレ合宿とは思えないほど降り注ぐフォトンを蓄積しながらひとしきり遊んだら 、お昼を済まして勉強会の会場になる島中央付近の公民館へ。
全員集まったところで 軽い自己紹介から始まって、まずはラウンドテーブル。
ラウンドテーブルは事前のアンケートの結果を見ながら意見を出し合う形式。
なお2番目の"精度の確認はやっている?"というのは"誤差"と書くべきだったとのこと。
アンケートの結果を見るだけでも面白いですが、気になった単語を羅列したメモを並べると
- scan-build便利
- 浮動小数点数例外は活用しよう(出しすぎると大変)
- テスト関連はうしおさんのリポジトリがすごい
- OpenMPよりstd::threadの方が速い?
- ompfは生きてる?
- google scholarのフィルターを設定しておくと論文を見つけるのに便利
- SIMDは一番計算する機会が多い交差判定から使うと良いかも
- 迷ったら数学に戻ろう
- Veachの博士論文に大体書いてある
いやあやっぱりこうフィーリングで実装するだけじゃダメですよねみたいな気分に。
ラウンドテーブルは今回初めてだったのですが、とても興味深く、面白い試みだと思いました。
次にセミナー。
2つ予定されていたのですがPocolさんは残念ながら不参加になってしまったのでShockerさんのBSSRDFの話。
相変わらずガチすぎる内容なので詳しくはこれから公開されるであろうスライドをご覧ください。
個人的には、SSSって理屈はなんとなくわかるけど実際には近傍の点をどうやって取るの、などとぼんやり思っていたところにも答えがありました。
そして今回はこのままの流れでレンダラーの発表へ。
作品と結果はもうレイトレ合宿4!?のページに出ている通り。
1位のShockerさんはBSSRDFを生かした上にモーションブラー。
2位のPheemaさんは着実に必要なものを実装してシーンで勝負。
3位のperimさんは普通のパストレ殺しの拡散反射面の無いシーンを使って技術をアピール。
という感じでそれぞれの戦略が垣間見えるようでした。
しかし上位陣のシーンの印象的なこと。 今までは技術点が重要だったのが、今回は完全に芸術点も高いです。
その一方でなぜだか今回は時間が足りなかった系の話をする人が多かった印象。 全く人のことは言えないんですけどね(苦笑
公民館でやることはここまでで、この後は宿に帰ってバーベキュー。
その後は天の川までくっきり見える満天の星空の下で花火大会。
そして作品への投票を済まして就寝。
2日目はそれぞれ帰る時間がバラバラなので、朝食などを済ましてすぐに表彰式。
今回はなんと、というほどではないのですが7位になって賞品を頂きました。
まさかの7位だそうで賞品として細長い面光源をたくさんいただきました(サイリウム100本 #レイトレ合宿 pic.twitter.com/rMHiJWZG9W
— Pentan (@c5h12) 2016年8月28日
これ花火の時に使えば良かったんじゃないの、というツッコミが入ったサイリウム100本。
使えそうな機会があったら使いましょう(笑
で、表彰が済んだら帰りの便まで自由時間。 レンタサイクルがあったので適当に島を回ったり。
時間がきたら明日の便が台風で欠航になってキャンセルの連絡に忙しいホテルから空港へ送ってもらって帰りは飛行機。
行きは船で10時間、帰りは飛行機で1時間と気分的には本当にこんな速さ。
ついでに羽田からはモノレールを使って帰宅。 毒を食らわば皿まで的な。
今年は台風が近づいていたにもかかわらず天気にも恵まれて最高にレジャー気分のレイトレ合宿でした。
次回はとにかく時間に余裕を持って取り組みたいです。